玄関ドアリフォームの費用を抑える補助金制度
- リフォームコラム
玄関ドアリフォームをお考えの方は、リフォーム費用を抑えるために補助金制度についても知っておかれると良いでしょう。
期間や対象地域の制限、補助額、条件もそれぞれ異なりますが、ドア商材によっては10万円以上の補助が出ることもあります。
こちらの記事では、玄関ドアリフォームに活用できる補助金制度について詳しくご紹介します。ぜひ参考にされてください。
目次
玄関ドアリフォームで使用できる補助金はある?
玄関ドアリフォームにはさまざまな補助金制度が存在します。
自治体や国から提供されている補助金や助成金を活用することで、リフォーム費用を大幅に抑えることが可能です。
防犯対策としてのドアリフォームや、エネルギー効率の改善を目的としたリフォームなど、特定の目的に合致するリフォームには補助金が適用されるケースが多いです。
それぞれの補助金には、対象となるリフォームの内容や補助金の額、申請方法や申請期限など、詳細な条件が設けられています。
補助金の申請はリフォーム工事が始まる前に行う必要があり、早めの計画と制度を理解した上で申請を行うことが求められます。
また、制度自体も地域や年により条件が変わることがあるので、最新の情報を確認することも忘れずに行いましょう。
補助金①:子育てエコホーム支援事業
玄関ドアリフォームに関連する補助金として、子育てエコホーム支援事業が存在します。
この補助金は、エコロジーと子育て支援を重視する各地方自治体によって提供されており、住まいのリフォームに活用できます。
特に、エネルギー効率の高い玄関ドアを新設する際や、既存のドアをよりエコフレンドリーな仕様に改修する際に、こちらの補助金を活用することが可能です。
特徴・対象リフォーム
子育てエコホーム支援事業の補助金は子育て世帯だけではなく、一般世帯も対象となります。
補助金の対象は、既存のドアを取り除き新たなドアに交換するもの、及び新たにドアを設置するリフォームです。
一定の断熱性能を有するドアへの交換が必須条件となります。防犯性の向上や、防音性の向上に関する玄関ドア交換も対象となります。
認定額
補助額は断熱性能や玄関ドアの大きさによって変わってきます。
対象のリフォームであれば、1か所あたり32,000円~54,000円の補助が適用されます。
上限は条件によって変動しますが、通常のリフォームの場合、子育て世帯は30万円、一般世帯は20万円です。
※補助額が5万円未満の場合、申請できないので注意してください。
補助金②:介護保険
介護保険でも玄関ドアリフォーム費用の一部で補助金が出ます。
ケアマネージャーの指示を元にリフォームプランを作る場合が多いので、申請などができるか予め業者に確認しましょう。
特徴・対象リフォーム
介護保険を利用するためには、一定の条件を満たす必要があります。
「要介護」「要支援」の認定を受けていること、リフォーム対象の住宅が被保険者の住居であることが必要となります。
対象となる工事は、玄関ドアを引き戸に変更するリフォームなどです。
認定額
対象のリフォームであれば、14〜18万円の補助が適用されます。
※支給限度額=20万円ですが、内1〜3割は施主負担となります。 本人の所得額などに応じて、負担割合は変わります。
補助金③:次世代省エネ建材支援事業
次世代省エネ建材支援事業は、エネルギー消費を抑えるための建材を導入する際に、国から補助金が出る制度です。
特徴・対象リフォーム
断熱性能が高くエネルギー効率の良い玄関ドアを新たに設置する際に、この補助金を利用することが可能です。
ただし、補助金を受けるためには一定の条件があります。 補助対象となる建材を使用すること、そして施工業者が事業者登録をしていることなどが求められます。
対象となる工事は、指定の建材を使用した高断熱仕様の玄関ドアへのリフォームとなります。
認定額
補助率はリフォーム費用の1/2以内です。 必須製品(玄関ドア)のみリフォームの場合、150万円が上限となります。
補助金④:長期優良住宅化リフォーム推進事業
玄関ドアリフォームには、長期優良住宅化リフォーム推進事業という補助金制度も活用できます。
この制度は、省エネルギーや耐震性を向上させるためのリフォームを行う家庭に対し、その費用の一部を補助するものです。
特徴・対象リフォーム
この制度を利用するためには、一定の要件を満たす必要があります。
まず、リフォームを行う住宅が「長期優良住宅」の基準を満たしていることが必要です。 これには耐震性や環境性能、維持管理・更新性能などが含まれます。
また、リフォームを行う部分がこれらの基準を満たす改修を行うことも要件となっています。
玄関ドアのリフォームについてもこれらの基準を満たす場合、補助金の対象となる可能性があります。
具体的には、高断熱性や高気密性を持つドアへの交換や、耐震性を向上させる改修などが該当します。
事前に詳細な計画と申請書類の準備が必要で、補助金の申請はリフォーム工事が始まる前に行う必要がありますので、計画段階での調査・準備が重要となります。
認定額
補助金の上限は200万円で、補助率は1/3です。600万円のリフォームを行えば、200万円の補助が受けられる計算になります。
玄関ドアリフォームのみで申請はできませんので、玄関ドアを含んだ住宅全体のリフォームが必要となります。
各自治体の補助金
自治体によっては、特定の地域限定で補助金や助成金が用意されている場合があります。
バリアフリー化を進めるためのリフォームや、エネルギー効率の良い商品への取り替えを推進するための、リフォーム等が対象となることが多いです。
また、補助金の申請には条件がついてくることが多く、自己負担額の一部を補助金でまかなうケースが一般的です。
具体的な補助金の内容や申請方法については、各自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
玄関ドアリフォームの費用相場
玄関ドアリフォームの費用は、選ばれるドアの種類や素材、業者などにより大きく変動します。
費用の内訳は一般的に、ドア本体費用と取り付け工事費、人件費・既存処分費などが加わります。
相場は20万円~で、断熱性能が高いドアだと100万円近いものもあります。
ドアの大きさや形状によっても費用は変わります。 既存のドア枠を使用できるか、新たに枠を作る必要があるかによっても費用は変わります。
新たに枠を作る場合、その分追加費用が発生します。
既存のドア枠を使用できる場合は、カバー工法というリフォームが出来るので相場価格で短い工期でのリフォームが可能です。
玄関ドアカバー工法
カバー工法とは既存のドア枠をそのまま活用し、新しいドアを上から被せるように取り付ける工法です。
この方法ではドアの大きさや形状・素材に制限があるため、自由度はやや落ちるというデメリットもあります。
カバー工法を用いた玄関ドアリフォームの費用相場は、50万円から100万円程度となっています。
選ぶドアの素材やデザイン、付帯工事の有無などにより金額が変わってきます。
玄関ドア枠交換(はつり工法)
はつり工法とは、既存のドア枠を取り外して新しい枠に交換する工法のことを指します。
この工法は既存の枠が古くなったり、破損していたり、デザインを一新したいときに適しています。
費用はドアの材質やサイズ、デザイン、工事の難易度などによって変動しますが、一般的には50万円から100万円程度が相場とされています。
高級なドアや特殊な形状のドアを選ぶと、それ以上の費用がかかることもあります。
玄関ドアリフォームのポイント
玄関ドアのリフォームは、家の印象を大きく左右するだけでなく、防犯性や断熱性、耐久性の向上にも繋がる重要な要素です。リフォームを成功させるためには、いくつかのポイントを把握しておく必要があります。
自分のニーズと予算を明確に
どのようなドアを選ぶべきかは、家族構成やライフスタイル、住んでいる地域の気候などによって大きく変わるからです。
予算に合わせて最適なプランを選ぶためにも、事前にきちんと考えておくことが必要です。
玄関ドアの材質とデザイン
木製や鉄製、ガラス製など、それぞれ特性やメリットが異なるため、自分の好みと実用性を考慮しましょう。
木製の玄関ドアは自然な風合いが魅力ですが、メンテナンスが必要な一方、アルミ製やスチール製のドアは耐久性やセキュリティ面で優れています。
デザインは玄関の第一印象を決定付けるため、家全体との調和を考えながら選びましょう。
最近はシンプルでモダンなデザインのドアが人気ですが、クラシックなデザインや和風デザインのドアもあります。
採光ドアを選ぶと自然光を取り込むことが可能となり、明るい玄関を演出することができます。
施工業者の選び方
信頼性や施工実績、アフターケアなどを基準に選ぶことで、安心してリフォームを任せることができます。
これらのポイントを押さえて、理想の玄関ドアリフォームを実現しましょう。
機能・使い易さで選ぶ
また、断熱性や遮音性など、居住環境の快適性に直結する機能も見逃せません。
さらに近年では、スマートロックや指紋認証などの最新技術を取り入れたドアも登場しています。
補助金を活用することで、リフォームの負担を大幅に軽減することが可能になります。
申請可能かの判断、複雑な手続きが必要となりますので、リフォーム業者と一緒に進めることをおすすめします。
また、補助金は先着順や予算の枠内での提供となることも多いため、リフォームを検討している方は早めの確認と申請が求められます。
玄関ドアリフォームを計画している方は、ぜひ最新の補助金制度をチェックしてみてください。